43歳 男性 事務職 用賀在住
【左足底の痛みを訴え来院】
痛みは3週間前から徐々に酷くなっている。また、足をかばっているせいか、右腰も重だいる。思い当たる原因として、マラソン大会出場のため、走り出したことぐらいである。痛みは踵の裏(指で指している場所は土踏まず内側)が特に辛い。特に朝起きたときの一歩がつらく、しばらく歩いていると気にならなくなる。また、ジョギングを30分ほどした後にも同じような痛みが出てくる。このような痛みは経験したことがなく、走るのも困難なので、早めに直して欲しい。
【初診時の症状】
・踵裏の内側を圧迫で痛みあり
・左右ふくらはぎの圧痛と張り感あり
・右腰部の緊張あり
【施術の経過】
足底筋膜の緩和操作とふくらはぎの緩和操作に加え、足の関節を調節。さらに腰部に対する脊椎マニピュレーション(背骨の動きをよくする調節)を行った。初診の調節で痛みは半減した。また、2~4日に1回のペースで2~3回繰り返し調節するように提案した。
ジョギング時の痛みは3回目の調節で消失。朝のこわばりと一歩目の痛みは、その後1ヶ月続いたが、処方したストレッチとカイロプラクティック治療により消失した。
その後は月1回のメンテナンスで様子を診ているが、特に再発はない。
【担当カイロプラクターのコメント】
足底筋膜炎(足底腱膜炎)と呼ばれる症状です。運動不足の方が急に運動し、足底の筋肉に負荷をかけたり、長期にわたる物理的ストレス(足裏を使う運動など)によっても起こる症状です。酷くなると骨棘と呼ばれる骨膜の変性がおこり、歩行困難になることもあります。踵の調節とふくらはぎの調節を組み合わせて行ったので、早期改善が出来た症例と言えます。