スパイナルケア 開院10周年によせて
用賀アーバンクリニック 院長 田中勝巳
「カイロプラクティックって何?」
10年前、柴田院長がカイロプラクティックの施設を立ち上げるにあたり挨拶にみえた時、自分が抱いた率直な感想は、街中でカイロプラクティックをうたっている施設はいくつもあるけど、
具体的に何をするところなのか?
本当に効果があるのか?
怪しいものではないのか?
という半信半疑の気持ちでした。
恥ずかしいことに、当時カイロプラクティックに関する知識はほとんどありませんでした。 今、このホームページを閲覧の方も、大半はそのようなイメージを抱いておられるのではないでしょうか。
そんな知識のない私に、「スパイナルケア」開業前の柴田院長は1時間ほどの講義をしてくださいました。
カイロプラクティックってそもそもどういうものなのか。
どういう病態に効果があるのか。
どういう施術を施行するのか。
自作のスライドを使って、 わかりやすく説明していただきました。
そして、ある程度のイメージがわいたことは覚えています。しかし実際のところ現実感には乏しく講義の内容も半信半疑で、本当に効果があるのだろうかと、にわかには信じることができませんでした。
一番印象深かったのは、カイロプラクティックの内容そのものより、柴田院長の熱意でした。 それだけは、ひしひしと伝わってきたことをよく記憶しています。
それから、10年。
今や「スパイナルケア用賀」は、地域の患者様から信頼される施設へと成長し、私自身や私の家族の行きつけの癒しの空間となっています。
そう、怪しい施設であれば、そもそもこのせちがらい世の中で10年もの間、事業を続けてこられるはずがありません。患者様からの信頼をこつこつと構築されてきたからこそ、今があるのですね。 口コミが口コミをうみ、色々な世代から頼りにされるような施設に成長してこられたのです。
それでは、具体的にどのような形でお世話になったのか、各論についてお話していきましょう。
1.癒しの空間
まず、スパケアに行って、感心させられるのが、癒しの空間の配慮が行き届いていることです。
医療機関にあるような無機的な雰囲気は全くありません。 バリ風のインテリアにはじまり、施術中に聞こえてくるせせらぎの音は、 いるだけで体中が癒されてしまう錯覚に陥ってしまいます。 インテリアと先生がたの雰囲気・施術とBGMが、微妙にうまくマッチしているところが快感のポイントです。
2.診断力
私は、ぎっくり腰や慢性腰痛症、殿部痛、大腿部痛、下肢のしびれ症状、梨状筋症候群等で随分とお世話になりました。
まず、感心するのは、問診と診察だけで、どこの筋肉や関節が痛んでいるのかを判断される診断力が優れている点です。レントゲンやMRIといった、画像診断に頼らなくても、達人は問診と診察で概ねの評価ができてしまうのは、我々臨床医と同じですね。
そして、今、どこが悪いのか、何という筋肉や神経が病んでいるのか、その結果どういう施術をしてどこの筋肉をゆるめるのか、今後、症状はどのようになってくるのか、短時間のうちに、目から鱗が落ちるほどの解説をしてくれます。
正直、ここが一番驚いた点ですが、本当にすごいの一言です。痛みで苦しんでいる時に、どこがどのように悪くなっているのか、その機序を丁寧に説明されると、それだけで、不安感が和らぎ、この痛みに立ち向かっていこうという勇気がわいてくるものです。
ちなみに、先生がレントゲンやMRI検査を必要と判断された場合は、医療機関と連携されているので、検査を受けることも可能であることを付け加えておきます。
3.治療(施術)
その診断をもとに、いよいよその日の施術を受けることになります。どこの筋肉や関節を目的に、なぜそのような施術をするのか、解説をしていただきながら、先生自身の手や肘、ある時はヘラや器具を使って治療を受けます。
痛みがつらい状態で、一刻もはやく良くなりたいがために治療を受けに訪れているので、施術自体がつらいと感じたことは一度もありません。むしろ、癒しのBGMを聞きながら気持ちよく施術を受けている時間帯は、多少の痛みがあっても、やみつきになるくらいに至福の時間となります。
4.施術後
病態にもよるのでしょうが、私の場合、施術を受けた後は魔法のように痛みや可動域が改善されます。治療前は、腰がのびず歩行困難であった状態が、20分ほどの施術後、魔法のように腰がのびて、ある時は廊下を走れるまで改善するのです。
本当に魔法のようです。もちろん1回の施術で完治するわけではなく、施術当日は劇的に改善されても、また日常生活がはじまると、同様の症状が再燃してくるので、先生の指示どおりに、ある一定期間ごとに通院をするのですが、それを繰り返していくうちに本当に完治していくのです。 もう、やみつきになりますね。
治療が終了してお会計を待つ間にいただくルイボスティー(お茶)は、お風呂上がりのビールよりも、心にしみて温かく幸せな気持ちにさせてくれることも付け加えておきます。
5.宿題
病態を改善するためには、先生から施術を受けるだけではすぐにはよくならならないケースもあります。病態改善のために、自宅で出来る宿題を出していただくことがあります。
ストレッチや筋膜リリースのメニューをいただき指示どおりにやるのですが、急性期を過ぎてある程度痛みが軽減してくると、どうしてもさぼりがちになります。
しかし、この先生から出された宿題をこつこつと実践することこそ、先生の施術を補うとても大切な治療の一つであることが最近わかってきました。何度も、色々な部位の痛みを経験した私だからこそ、この宿題の重要性が認識できるのですが、その宿題のメニューも、びっくりするくらい適切です。
私の家族や知り合いもお世話になっています。
症例1.10歳代のアスリート
競技系の部活で日々、厳しい練習やトレーニングを積んでいます。
ジュニアの県大会、関東大会、全国大会の出場経験あり。
小学生の頃から怪我が多く、肩や腕や肘、腹筋や腰、背部痛、殿部痛とこれまで全身の痛みや負傷で診ていただきました。その時その時に応じて、痛んでいる筋肉や関節は違うのですが、その都度、適切な施術を施していただき、全身管理をしてもらっています。今年は大きな骨折も経験しましたが、酸素カプセルを併用しながら、施術を施していただき、驚くほどの回復力であったことは、本当にびっくりでした。
柴田院長をはじめ、竹田先生、諸星先生と全員にお世話になり、まさにチームスパイナルケアがホームトレーナーとなっています。
症例2.40歳代女性
2ヶ月ほど続く、慢性の右下腹部から右腰部痛。 内科、婦人科で精査の結果、特に異常なし。内臓からの痛みではなく筋肉からの痛みなのでは?と、柴田院長に診てもらったところ、メイン症候群と診断。
なんと1回の施術でほぼ完治。 まさに目から鱗の状態で、その後、何度か調整のために施術に通いました。
症例3.40歳代男性
アマチュアのテニスプレイヤー。慢性のテニス肘で、施術を受け、数回の施術で軽快。他施設でなかなかよくならない人が、スパイナルケアの門をたたかれて軽快される典型例だと思います。
最後に
この10年間、わらをもすがる思いで、スパイナルケアの門を叩かれた人は数多いことと思います。私もそんな一人でした。
一例一例を丁寧に診察され、病態に応じた施術を施し、様々な患者さんから信頼を得られたからこそ、今があるのだと思います。患者さんの口コミでご来院いただけることほど嬉しいことはありませんね。
当たり前のように、日々の診療をこつこつと継続していくことがどんなに大変なことであったかは想像されます。
柴田院長をはじめ、スパイナルケアのスタッフのかた、本当に10年間ご苦労さまでした。節目にあたり、お祝いの気持ちを述べさせていただきます。
そして、これからも、地道な診療を続けていただければ幸いです。ミッションはシンプルですね。そこにおられる患者さんの症状の改善のために、誠心誠意の施術を施す。
「継続こそ力なり」
10年前に柴田院長から感じられた熱意や情熱は、今も色あせることなく継続され、それが進化してきていることが伝わってきます。
ますますのご発展、ご繁栄、ご活躍を期待しています!
医療法人社団プラタナス
用賀アーバンクリニック
院長 田中勝巳
医療法人社団プラタナス
用賀アーバンクリニック