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更新日 2014-05-02 | 作成日 2007-12-06
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坐骨神経痛とは?

坐骨神経痛とは、その名の通り坐骨神経の痛みです。坐骨神経は腰から出てお尻を通って足先まで伸びている長い神経で、小指ほどの太さがあります。

坐骨神経痛は、この神経の通り道のどこかで神経が圧迫されたり炎症を起こしている状態を指します。しかし注意しなければならないのは、坐骨神経痛という単語が「足やお尻の痛み全般」に使われる傾向があることです。従って坐骨神経痛と言っても、必ずしも坐骨神経の痛みとは限らないケースもよく見られます。

坐骨神経が圧迫されやすいポイントはいくつかあり

①お尻:梨状筋というお尻の筋肉で坐骨神経が圧迫されることがあり、これを梨状筋症候群といいます。

②膝:膝の外側を坐骨神経の一部(総腓骨神経)が走っています。膝で神経が圧迫されることがあります。

③足首:足首で坐骨神経の一部が圧迫されることがあり、これを足根管症候群といいます

この項では比較的よく見られる「梨状筋症候群」に絞って話を進めていきます。

坐骨神経痛(梨状筋症候群)の原因

梨状筋は骨盤の中央から股関節に向かってお尻を横切るように付いている筋肉です。この梨状筋のすぐ下を坐骨神経が走っているため、梨状筋が緊張すると坐骨神経が圧迫されて痛みやしびれを起こします。

梨状筋に緊張を起こす原因は様々です。
筋肉のバランスが悪いことや骨盤の歪みによっても起こります。またしばしば見られるのは、お尻のポケットに財布などを入れているために圧迫されてしまうケースです。座り方や足を組む習慣によっても梨状筋症候群の原因となることがあります。

坐骨神経痛(梨状筋症候群)の症状

●坐骨神経に沿ったしびれ(太ももの裏、ふくらはぎ、足先まで)が起こる。

●座っているとしびれが悪化することが多い。

●腰を前屈させると、足のしびれが強くなることがある。

●痺れている側を上にして横向きになると、しびれが悪化することがある。

●しびれは『鋭い』、『ビリビリ』、『電流が走るような』、『灼熱感』などと感じることが多い。

症状は椎間板ヘルニアと似ているため、ヘルニアと間違われることも少なくありません。

カイロプラクティックでの坐骨神経痛(梨状筋症候群)の治療

梨状筋症候群にはカイロプラクティック治療が有効です。
梨状筋症候群へのカイロプラクティック治療は、梨状筋が緊張している原因となっている骨盤や腰椎の関節の調整や、梨状筋を緩める治療を行います。状態によっては超音波やストレッチなどを組み合わせてより効果的な治療を行います。

坐骨神経痛によるしびれでお悩みの方は、国際基準のカイロプラクティック治療院・スパイナルケアにご相談ください。

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骨盤と梨状筋をチェックします    腰や骨盤の関節を調節をしていきます 股関節を調整して殿部の負担を軽減します

これまでに坐骨神経痛で来院された患者さんの症例・治療例

■左腰下肢痛と肩こりを訴え来院(50代男性 会社役員 二子玉川在住) 

【左腰下肢痛(と肩こり)を訴えて来院】
症状は、椅子から立ち上がるときに左腰部にピリピリとした痛みとして感じる。現症状は昨日から始まり、今日は重く感じられる。
腰は、元々弱いと感じている。30年程前にスキーをしていた時、ギャップで飛ばされ左股関節を酷く痛めたこともある。3年前の冬に、ハーフマラソンの15kmを過ぎた頃から、左下肢外側からくるぶしまでのしびれを伴う左腰痛を経験した。それ以来、毎年寒いとしびれが出やすく、整形外科や整骨院で治療を受けるが、温かくなると良くなり通院をやめることを繰り返している。朝より夕方や、疲労性に増悪し、運動や入浴で軽減する。
肩こりは腰に連動するように疲労性に増悪する。肩こり腰痛とも、食事や運動により増悪する感じはない。
毎週末に5km~15km走っているので、運動を制限した方がいいか気になっている。
既往歴)肝機能障害、尿路結石

【初診時の症状】
・腰部運動検査では前屈位からの戻り初めと右側屈の初動時に左腰部痛が誘発される。
・左下腿外側の浅腓骨神経領域にほぼ一致して感覚鈍麻がみられ、痛覚の異常はみられない。
・左殿部の梨状筋を伸張する検査で左腰部痛が誘発される
・腰部骨盤股関節に関連する筋の検査では、筋力や張力のアンバランスが左右共にみられるが、左は下肢へのしびれ症状が誘発されるなど著明である。
・腰部症状を訴える部位に圧痛や叩打痛はない。
など

【施術後の経過
左腰下肢痛については、2回目の来院時から検査による客観的な改善傾向があらわれ、4回目の来院時には触覚の左右差改善も含めて、主観的にもほぼ症状が消失していた。その為、来院間隔を空けて経過観察と全体のメンテナンスに移行したが、次の来院予定日よりも前に、主訴であった方とは逆の、右殿部から下肢にかけて痺れるような重い感じが歩行時のみ起こるとの連絡があり、早めに来院していただくことになった。右下肢については、歩行に連動する左肩の問題がみられたため、関連する治療を追加し、2回の来院でしびれは消失した。現在は1~2ヶ月に1度程度のメンテナンスとして来院している。

【担当カイロプラクターのコメント】
初診時は、左下肢に著明な、慢性化したコンディションの悪さがあった。しかし、それが改善し、運動機能の変化が起きたことで、古傷だった左肩の問題が右下肢に症状を呈したのだろうと考えている。話しを伺うと、肩は、30年前にスキーで左股関節を痛めたときに、同時に痛めていたとのことだった。スポーツにケガは付きものである。しかし、それが数十年後、全く別の場所の症状に影響しているなど想像しないかもしれない。カイロプラクティック治療を通して、症状改善のみならず、身体全体をみることが再発予防や健康維持・増進に寄与することは大きな喜びある。
患者様は、現在メンテナンスとして来院しているが、何度かハーフマラソンなどを完走し、冬の寒い時期の再発もなく良好な状態を維持している。「思ったよりいいペースで走れた」などと爽やかに報告してくれるのが私の楽しみの一つでもある。

【お悩みの方はぜひ一度ご来院ください】

IMG_9578.JPGスパイナルケア 用賀院
〒158-0097 
東京都世田谷区用賀2-41-17 用賀2丁目ビル4F
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