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更新日 2014-05-02 | 作成日 2007-12-06
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胸郭出口症候群とは

胸郭出口というのは、おおよそ鎖骨のあたりを指しています。
この胸郭出口には、重要な構造がたくさんあり、腕や手に向かう神経や血管もここを通っています。

胸郭出口で腕や手に向かう神経や血管が圧迫されると、腕や手にしびれを起こします。これを胸郭出口症候群といいます。

胸郭出口症候群の原因

胸郭出口症候群は、次の4つの状態に分けられます。

斜角筋症候群

首の横にある斜角筋という筋肉によって神経や血管がが圧迫された状態。斜角筋は前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋の三つがあり、前斜角筋と中斜角筋の間を神経と血管が走っているため、ここが緊張すると神経や血管が圧迫されて手に痺れを起こします。

小胸筋症候群

胸の前にある小胸筋によって、神経や血管が圧迫された状態。小胸筋は肋骨にへばりついた様になっていて、小胸筋が緊張すると小胸筋と肋骨の間で神経や血管が挟まったように圧迫され、手に痺れを起こす。

肋鎖症候群

神経や血管は鎖骨のすぐ下を走っていて、鎖骨によって神経や血管が圧迫された状態。鎖骨と肋骨の間で神経や血管が圧迫され、手に痺れを起こす。

頚肋症候群

肋骨は通常、頚椎(首)には付いていないが、まれに奇形で第7頚椎に肋骨が付いている場合がある。この場合、神経が肋骨に触れたようになり、手に痺れを起こすことがある。

胸郭出口症候群の症状

●手のしびれが起こる。手の小指側にしびれが起こることが多いが、前腕や手や指全体などにしびれが広がることもある。

●しびれはビリビリ感じる場合もあるが、じわーとしびれるという場合もある。神経が圧迫された場合には「ビリビリ」、血管が圧迫された場合には「じわーっと」しびれることが多い。

●首や肩あたりから症状が始まり、徐々に腕、手と広がっていくように感じる場合もある。

●手先の冷えを感じる場合もある。

●手に脱力感を起こすこともある。ひどい場合にはモノを持っても落としてしまうなど。

●電車のつり革につかまる動作や、首を動かした際にしびれが強くなることがある。長時間座って仕事をしているとしびれるという場合もある。

カイロプラクティックでの胸郭出口症候群の治療

胸郭出口症候群はカイロプラクティック治療が有効です。カイロプラクティックでは硬くなって緊張した筋肉をほぐすだけでなく、関係する関節を調整することで改善していきます。

胸郭出口症候群は、姿勢とも関係していることが多く見られます。猫背になると胸の筋肉(小胸筋)が緊張しやすくなり、痺れの原因になることがありますので、姿勢の改善も行っていきます。
胸郭出口症候群でお悩みの方は、ぜひ国際基準のカイロプラクティック治療院・スパイナルケアにご相談ください。

カイロプラクティックでの胸郭出口症候群の治療

胸郭出口症候群はカイロプラクティック治療が有効です。カイロプラクティックでは硬くなって緊張した筋肉をほぐすだけでなく、関係する関節を調整することで改善していきます。

胸郭出口症候群は、姿勢とも関係していることが多く見られます。猫背になると胸の筋肉(小胸筋)が緊張しやすくなり、痺れの原因になることがありますので、姿勢の改善も行っていきます。

胸郭出口症候群でお悩みの方は、ぜひ国際基準のカイロプラクティック治療院・スパイナルケアにご相談ください。
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 しびれの状態をチェック       姿勢検査         胸の筋肉の調整

これまでに胸郭出口症候群で来院された患者さんの症例・治療例

■前腕の違和感と鈍痛を感じて来院(40代 女性 事務職 用賀在住)

【腕を上げた時に前腕の違和感と鈍痛を感じて来院】
年末から書類の整理が多くなり、棚に書類を戻す時に右上肢への違和感を感じ始めた。
その後1~2週間ほど経って、通勤時に電車の吊革を握っているだけで、肩から上肢にかけて全体がだるく、重だるい痛みも生じるようになった。

【初診時の状態】
・胸の筋肉の過緊張
・上腕挙上時に違和感と鈍痛の増大。
・「なで肩」傾向

【施術後の経過】
初回は頚椎と胸椎の関節の調節、胸の筋肉の緩和、胸筋のストレッチを指導した。
2回目の来院時までには、通勤時の腕の挙上での違和感、鈍痛ともに感じなくなったとのこと。
その後は週1回のペースで5回の調節をおこない、仕事中の腕の違和感もほぼ気にならなくなった。
また、2回目以降からは予防のために「上部僧帽筋」と「菱形筋」という肩の筋肉のトレーニングを指導し、毎日3セット行なって頂いている。
パソコン業務が多くなると、肩の痛みを感じる時があるが、腕の違和感は現れないとのこと。
現在は、姿勢の改善に目的が変更しているため、姿勢検査分析を行い、治療頻度は2~3週間に1回と、筋肉のエクササイズの強度を上げている。

【担当カイロプラクターのコメント】
この患者さんは、典型的な「胸郭出口症候群」と言われる状態でした。
また姿勢も強い「なで肩」傾向でした。
「なで肩」は鎖骨の下制に伴い、肩甲骨の位置が変化することで、胸部の前面と後面でのバランスが崩壊してしまいます。
特に前面の筋肉である「胸筋」が緊張することで、その下を通る、腕を支配する神経「腕神経」という神経が障害されてしまいます。
「胸筋」は腕の挙上時に伸張されるため、挙上時に症状が増悪しました。
治療としては過剰に緊張している「胸筋」の緩和と、「胸筋」が関係する関節を調節しました。また、後面の筋肉は「胸筋」に負けてしまい、常に伸張されているため、この筋肉をマッサージなどで緩和し過ぎると、余計に「なで肩」傾向は強くなります。その為、後面の筋肉である「上部僧帽筋」と「菱形筋」という筋肉は、筋力をつけるためのトレーニングを指導しました。
今回の症例のように、痛みを感じる部位を全て緩めてしまうことにより、逆に症状が増悪する症状もあります。
普段からマッサージなどに通い症状が改善しない場合は、一度スパイナルケアで姿勢検査分析後の治療をお勧め致します。

その他の胸郭出口症候群の症例・治療例はこちらをご覧ください

【お悩みの方はぜひ一度ご来院ください】

IMG_9578.JPGスパイナルケア 用賀院
〒158-0097 
東京都世田谷区用賀2-41-17 用賀2丁目ビル4F
診療時間 平日:10:00~20:00 / 土日:10:00~18:00
予約電話番号 03-5491-7622 
スパイナルケア用賀院へのアクセスはこちら

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