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更新日 2014-05-02 | 作成日 2007-12-06
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顎関節症(がくかんせつしょう)とは

顎関節症とは、かみ合わせの悪さや歯ぎしり、さらには頬杖などのクセが原因で起こる、顎の問題です。最近では精神的ストレスや慢性的な肩こりが原因で現れる(悪化する)こともあると言われています。
また、最近の統計では、男性の約1割、女性で2割の方に顎関節症の疑いがあると言われています。発症年齢は男女ともあごが発達する、小学校高学年くらいから高校生くらいまでと言われています。

顎関節症(がくかんせつしょう)の原因

いろいろな原因があります。顎関節がすり減っている場合や、顎を支える筋肉のアンバランス、さらには酷い肩こりなど肩や首の問題です。
顎関節は頭と顎を回りの筋肉で支えられて形成されているので、顎回りのバランスの悪さによって起こることも多いようです。口腔外科や歯科で良くならない場合は肩や首、鎖骨などの影響が強い場合があります。

顎関節症(がくかんせつしょう)の症状

●顎をかけるたびにカクカク(ガクッと)音が鳴る

●口を大きく開けるのが困難である

●口を開けるときに痛みがでる。

●顎の調子が悪く頭痛が出る。

●物を食べるときなどシャリシャリ(あるいはギシギシ)と音がする

カイロプラクティックでの顎関節症(がくかんせつしょう)の治療

顎関節症に対するアプローチには以下の4つがあります。

顎関節の動きを整えるアプローチ

顎の関節の中には、関節円盤とよばれるクッションや潤滑液が入っており、関節を関節包という靭帯性の組織が覆っています。関節円盤の動きや潤滑液の粘性、関節包の柔軟性が悪くなると、コリコリなど異常な音がしたりカクンとした異常な動きがでたり、痛みを生じたりします。そのため、原因が関節自体にある場合は、手技や特殊な機器を使い顎の問題を改善させていきます。

顎関節に直接関わる筋肉群に対するアプローチ

顎関節症で一番多い原因は筋肉のアンバランスや過緊張によるものです。それは、話したり食べ物を食べるために顎の関節を動かすのは筋肉で、毎日かなりの負担が筋肉にかかることが原因だと思われます。

顎関節には、大きく分けて顎を開く筋肉と閉じる筋肉の2つがあります。顎を開く筋肉には外側翼突筋、閉じる筋肉には咬筋、側頭筋、内側翼突筋などがあります。

顎関節に大きく関わる頸椎に対するアプローチ

米国を中心に、カイロプラクターと歯科医が協力して頸椎と顎関節の問題の治療・研究が進められています。それほど頚椎のゆがみは顎の運動力学に影響をあたえ、左右の顎の開きリズムを崩してしまいます。また、顎の問題のために頸椎にゆがみや痛みを生じさせることもあります。臨床的には、第2頸椎のゆがみが顎の力学に一番影響があることが分かっています。また、脊柱や骨盤のゆがみは、身体の土台を崩し、結果的に顎関節にまで影響を与えることがあります。そのため、顎関節治療の際には必ず姿勢・脊柱・骨盤関節のゆがみを検査します。

顎に対するストレッチやエクササイズ

ある程度治療を進めていった段階で、ご自宅でも簡単にできる顎関節や筋肉群に対するストレッチやエクササイズを行っていきます。慢性的に顎が悪くなっていた方や、治療効果促進、再発防止にはとても効果的です。
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 顎と頚椎の関節をチェックします         頚椎の調節          顎に関わる肩関節の調節

これまでに来院された患者さんの症例・治療例

■顎関節症の頭痛(20歳 女性 ファーストフード店勤務 駒沢在住)

【顎関節症で来院】
もともと顎を開ける時に「カコッ」という音がなり、違和感があったが、仕事を始めた3ヶ月前からその頻度が増えてきた。また、この1ヶ月は顎を空けるたびに頭痛が出る。頭痛は右の側頭部や目の奥に締めつけられるような痛みが現れる。時々、ズキっとすることもある。
顎を大きくあけると強く出るので、食事を取るのが怖い。
歯科では顎関節症による影響だと言われ、治療を行っているがあまり変化は感じない。
肩こりは顎の違和感以前から気になっている。

【初診時の症状】
・右側頭筋(側頭部)の圧痛あり
・右頚椎1番を圧迫しながら口を開けると頭痛なし。クラック音はやや減少
・右頚部前面(胸鎖乳突筋)の緊張と圧痛あり

【施術後の経過】
顎を空ける時に頭の根本(上部頸椎)を圧迫すると空けやすくなり、「カコッ」というクラック音も小さくなることから、頚椎の1番目の動きを良くするような調節を行いました。
調節後は楽になりましたが、3日後には元の状態に戻ってきたので、2回目の来院時には簡単なエクササイズを処方しました。1週間後の3回目では頭痛は週に2~3回ぐらいまで頻度が減りました。
その後、週1回の調節を2回ほど続けて、頭痛は無くなりました。顎の音は小さくなったものの、完全には無くなりませんでした。今は歯科と併用して月に1~2回の調節を継続中です。

【担当カイロプラクターのコメント】
顎関節症は成人女性の2割(男性は1割)ほどの割合で疑われる顎の症状です。
顎は肩、鎖骨、頭、首と筋肉でつながっているので、顎自体の問題だけでなく、肩こりや肩の痛みでも悪くなることがあります。今回のケースは体のバランスを司る固有受容器が沢山分布している首の骨(頚椎)のバランスが崩れていたことと、肩こりが原因で元々不安定だった顎関節のバランスが更に悪くり、今回のような症状が現れたのでしょう。頭痛は改善しましたが、顎の音は顎関節の問題が大きいので完全には無くなりませんでした。
顎関節症はカイロプラクティック治療で効果ある場合が多いので、お困りの方は一度スパイナルケアまでご相談ください。

その他の顎関節症の症例・治療例はこちらをご覧ください

【お悩みの方はぜひ一度ご来院ください】

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